他人を見下す若者たち

他人を見下す若者たち (講談社現代新書)

他人を見下す若者たち (講談社現代新書)


本屋で偶然目に入り、本の帯に最近の若者の特徴が書いてありました。
●自分に甘く、他人に厳しい
●「悪い」と思っても誤らない
●泣けるドラマや小説は大好き
●無気力、鬱になりやすい



まさに俺です。


というわけで買って読んでみることに。




人を見下すのは優越感、有能感の表れですが、それにもいろいろな種類があるということをこの本では論じています。



つまり「最近の若いもんは」とかいうおっちゃんは、
自分にもそれなりの自信があって相手を見下す傾向が強いです。
自分が「全能」であるという有能感ですね。


一方若者は自分に自信がなく、相手を見下すことで自分の評価を相対的にあげる「仮想的」な有能感を持つ人が多いそうです。



このように年代や世代によって傾向が異なり、その理由を時代背景や社会背景から原因について考察してる本です。



この手の話が好きな人や、
「そうそう、だから最近の若いもんは」
と自分の事をたなにあげて考えられる人は楽しめるかと思います♪



僕は「アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)」のように人の能力とか劣等感を題材にした話は結構好きです。

自分では割と自分大好き人間で、この本でいう仮想型よりは全能型だと思うのですが、実際はきっとコンプレックスの塊なんでしょう。